Wikimedia Mobile Apps: "Explore" の訳
モバイルアプリの日本語インタフェース翻訳において、"Explore" は現時点では
- Android版: 探索する
- iOS版: 探してみよう
となっています。しかし「探索する」はやや硬い表現ですし、「探してみよう」は長すぎるため、いずれもふさわしくないと考えています。 またここは動詞であるよりも、動詞的な短い名詞表現が良さそうです。 何より表現が統一されていないのは考えものですので、何か統一された表現が必要だと考えています。
なおこれに相当する他のアプリでの表現は、Skyscanner アプリで「発見」となっており、まあこれが適切かなと思いますが、いかがでしょうか。
--
Exploreは、自分のリスト、履歴、付近の記事などと並ぶタブの一つで、設定していない限りデフォルトで選択されているもので、「新着情報」「今日は何の日」「トレンド」「秀逸な記事」「今日の一枚」「(最近読んだ記事を)続けて読む」などが表示されるタブです。
まだモバイルアプリをご利用でない方は、議論に参加される前にぜひ一度モバイルアプリをインストールして、どのような機能かご確認ください。
なぜここが "Explore" になっているかというと、いろんなウィキペディアの記事に迷い込む入口としての位置づけになっており、さしづめ「ウィキペディアの森を探検しよう」という意味での Explore なわけです。Search や find out ではなく。その意味では
- 探検
- 迷う
また「ウィキペディア沼にハマる」というような俗語もあることから、飛躍的に
- 沼
- ハマる
というのもアリかもしれません。
さっそく使ってみました。Takotさんが示されたように、自分の発想から外れて、偶然、拾い物をする感覚をお勧めするボタンだと感じました。何が出てくるかわからないけど、取り敢えずボタンを押して読んで・画像を見てみようという使い方ができます。
対訳ですが、用例集を引くと「(街を)散策する、見て回る」(explore a city)がこの感覚にいちばん近いと考えますがいかがでしょう。英語だと roam あるいは stroll に対照します。ただ、うまく日本語で言い当てられませんでした。
- 行き当たりバッタリの発見を促す→「見て回る」△「発見」
- 探し物をするSearch と異なる機能である→×「調べる」×「検証する」△「探索する」
Wiktionary > explore >3. To travel somewhere in search of discovery. 例文:It was around that time that the expedition began exploring the Arctic Circle.
PC版でもモバイル版でも、個人的にはこれまで何か調べたくて利用するばかりでしたが、アプリだと文字反転表示で目が楽だし、このボタンから写真集がわりに眺めたり、あるいは読書を楽しむ使い方にも慣れようかなと思います。