Jump to content

Portal:Ja/Translation Guideline/MediaWiki

From translatewiki.net
これは試案です。現時点ではまだ役に立たないかもしれません。

Translating:MediaWikiに関する日本語の翻訳指針です。

拘束力のあるものではありませんが、翻訳者で概ね統一的に利用されてきたものが列挙されています。 迷った時や困ったときなどに参考にしてください。

ここに載っていない場合であっても、既にほかの翻訳が以前に存在している場合、そちらを参考にしてください。 場合によっては、翻訳を変更すべきかも知れませんので、その場合は以前の翻訳も合わせて変更するようにしてください。 また、その場合以下に追加してください。

質問や議論をする場合は、Portal talk:Ja/Translation Guideline/MediaWikiへ。

最初に

MediaWikiのシステムメッセージを地域化し翻訳するにあたって、最初に心に留めておいてください。

  1. これはあくまでMediaWikiのメッセージであり、特定のウィキ(特に、ウィキメディアあるいはウィキペディア)のメッセージではありません。各ウィキの運用やその他に依存する翻訳は絶対に避けてください。
  2. もし、既存の翻訳に問題があると思い変更した場合は、この翻訳指針と照らし合わせて、必要ならこの翻訳指針も同時に修正してください。メッセージの変更だけを行なうことは避けてください。

広く使われているソフトウェアの翻訳というものは、ソフトウェアが様々な用途、様々な目的で使われることを想定しなければなりません。特定状況下での使用を想定して翻訳すべきではありません。特に、現在MediaWikiを用いているウェブサイトに参加している人はその点にご留意ください。

原文の尊重

元のメッセージの作成者と、その原文をなるべく尊重し、内容を変更せずそのまま翻訳してください。 つまり:同じ表現/単語は同じ表現/単語に、違う表現/単語は違う表現/単語に、似通った表現/単語は同じ表現/単語にならないようその差異をきちんと出す。

以下、個別のことがらについての気を付けるべき点です。

  • 特に、原文中にない情報を追加したり、存在する情報を翻訳しなかったりしないでください。必要だと思う場合は、Supportで提案して原文を修正してもらってから(提案が受け入れられるかは分かりません)、変更してください。
    • ただし、itやthe Xなどの指示語を補うことは可能です(例:There is one deleted revision. It is deleted by X→1つの削除版があります。この版はXによって削除されました)。
  • 必ずしも原文と同じ箇所で、読点や句読点で文を区切る必要はなく、適宜、分割したり結合することはできますが、1文に含まれる情報量はなるべく同じにしてください。
  • 原文の最後が"."で終わっていれば「。」をつけ、そうでない場合は「。」を付けないでください。
  • 原文が改行している部分では改行してください。
  • 機能類推による訳語の割り当ては、以降の機能変更により意味が合わなくなる可能性も最大限に考慮し、できるだけ避け、必要最低限にしてください(例:Wanted pages→×ページのないリンク、○望まれるページ)。

一般的な指針

文脈を理解する

MediaWikiの翻訳に限りませんが、翻訳対象となるのはソフトウェア全体の中から、ごく短いメッセージ単位で切り出されています。そのため、原文の訳としては適切である翻訳であったとしても、そのソフトウェアの翻訳としては不適切なことも多々あります。できれば、あなたが自由に触ることができる環境に(翻訳対象となる)MediaWikiの開発版をインストールしてみてください。そして、あなたが翻訳しようとしているメッセージがどのような機能を表し、どのような場所に、どのように表示されるのかを確認してみてください。

また、MediaWikiの翻訳に使っているこのウェブサイト自身もMediaWikiで構築されています。そのため、http://translatewiki.net 自身で確認してみることも可能でしょう。

一番大事なことは、どこに出現するのか判断がつかないメッセージを翻訳することはとても難しいということです。よく解らない場合はそのまま手をつけないでおくか、議論ページで他者の意見を求めてみましょう。

文調について

  • 「である調」(常体)ではなくて「ですます」調(敬体)を使用してください。
  • 英語の命令形は、ほとんどの場合、「してください」にすることが最適で、日本語の命令形そのまま「しろ、しなさい」はなるべく避けてください。
  • 利用者へ呼びかけるような場合などで、あまり過度に敬語を使いすぎないようにしましょう。大抵の場合、丁寧語を使用することで十分です(例:You've been logged in→×あなた様には既にログインしていただいております、○既にログインしています)。

用語について

  • 基本的には、インターネットやコンピューターに不慣れな人にも分かるよう、コンピューター・インターネット用語あるいは外来語の過度な使用は避けてください(例:notice→×ノーティス、○通知、お知らせ)。
  • 固有名詞の場合、無理にカタカナ化などで翻訳したりせず、そのまま使用してください(例:MediaWiki→×メディアウィキ)。
    • ただし公式訳や定訳があるものは除きます(例:Creative Commons→クリエイティブ・コモンズ)。
    • 固有名詞かどうか分からない場合は、他言語訳を参照すると良いでしょう。

各機能ごとの方針

各機能ごとの、方針や単語対応表です。ただし、現時点では案にすぎません。この表のみを根拠として既存の翻訳を更新しないでください

Portal talk:Ja/古い議論#メッセージについても合わせてご覧下さい。(参考:w:ja:プロジェクト:プロジェクト関連文書/対訳用語集

MediaWiki本体および一般的

単語対応表
原語(英語)(en) 日本語(ja) 例(example) 備考(note)
use
user
利用
利用者
user interfaceなどの複合語では「ユーザー」などが使われることがあります。
edit
editor
編集
編集者
editorはビジュアルエディターやウィキテイストエディターのエディターとして使われてることがあります。その際は編集者とは決して訳さず、状況に応じて「編集画面」か「エディター」などと訳してください。
contribute
contributor
投稿
投稿者
writer 執筆者
link リンク
page ページ 頁などはほとんど使われません。
watchlist ウォッチリスト
view 表示 view this page→このページを表示 時々、「閲覧」となる場合もあります。
e-mail 電子メール Eメール、Eメイルは使わない。
wikitext ウィキテキスト 「ウィキ文」とされている場合もあります。
list 一覧 user list→利用者(の)一覧 場合によっては「リスト」とすべきこともあります。
revision deleted revision→削除済版 リビジョンと訳さないように。"$1 revision"は、$1が版番号なら「第$1版」、版数なら「$1版」と訳せます。
delete 削除 delete a page→ページを削除 undeleteの対義語。"remove"(除去)などと混同しないように。
undelete 復帰 undelete a page→ページを復帰 deleteの対義語。
remove 除去 remove a category→カテゴリーを除去 "delete"(削除)などと混同しないように。
add 追加 add a category→カテゴリーを追加 removeの対義語。
protect 保護 protect a page→ページを保護 unprotectの対義語。
unprotect 保護(を)解除 unprotect a page→ページの保護を解除 protectの対義語。
move 移動 move a page→ページを移動
tag タグ
タグ付け
import 取り込み import a page→ページを取り込み
export 書き出し export a page→ページを書き出し
wiki ウィキ
patrol 巡回 marked as patrolled→巡回済みにする
section
text (for page) 本文 ページ以外の箇所でも使用されているため、適切な語をあててください。
old revision 過去版
last revision 最新版
transwiki ウィキ間移動
interwiki ウィキ間 interwiki link→ウィキ間リンク
interlang 言語間 interlang link→言語間リンク
default 既定 default setting→既定の設定 「デフォルト」は避けてください。
preview プレビュー
account アカウント user account→利用者アカウント
live preview ライブプレビュー ページ遷移のなくプレビューできる機能の名称
category カテゴリ
file ファイル
help (namespace) ヘルプ(名前空間) 名前空間の場合は「助言」「援助」などを適切に使用してください。
rollback 巻き戻し rollback the user's edit→その利用者の編集を差し戻し rollback、undo、revertの混同に注意してください。
revert 差し戻し rollback、undo、revertの混同に注意してください。
undo 取り消し undo the edit→その編集を取り消し rollback、undo、revertの混同に注意してください。
subcategory 下位カテゴリ
media メディア
hidden category 隠しカテゴリ
content page 本体ページ count content pages→本体ページを数える 標準名前空間のページのことで、古い表現では「記事」となっていました。
cancel 中止 「キャンセル」は避けてください。
OK OK 翻訳せずそのまま使用されていることが多いですが、適切な単語があれば置き換えてください。
skin 外装 vector/monobook skin→ベクター/モノブック外装 「スキン」は避けてください。ちなみに、スキン名は基本的に、元の英単語をそのままカタカナ語したものになっています。
redirect 転送 create a redirect page→転送ページを作成 #REDIRECTに関しては「転送」を使用してください。
source (of page) ソース view source→ソースを表示 そのページの元のウィキ文のことです。情報源としてのsourceと混同しないように注意してください。
cascading protection カスケード保護 読み込んでいるページも保護することです。
title ページ名
題名
名前
page title→ページ名 「タイトル」は避けてください。
block ブロック block a user→利用者をブロック 「投稿ブロック」や「制限」などの表記ゆれは避けてください。
update 更新 ほとんどの場合「アップデート」とする必要はありません。
parser 構文解析器
parser function パーサー関数 #if などのこと
hook フック 専門用語。処理を割り込ませること、またはその場所のこと。w:ja:フック (プログラミング)を参照。
include 読み込み include a template→テンプレートを読み込み 「インクルード」は避けてください。
transclude 参照読み込み transclude a page→ページを参照読み込み 本来はトランスクルージョンという専門用語。MediaWikiではinclude(読み込み)とほぼ同等なため、連想しやすいようにこの語を使用してください。
categorize カテゴリ分類 uncategorized pages→カテゴリ分類されていないページ
source (reference) 情報源 book source→書籍資料 ウィキ文としてのsource(ソース)と混同しないように注意してください。
entry 項目 log entries→記録項目
item 項目
error エラー 深刻度はerror>warning>noteの順。場合によっては「失敗しました」という場合もあります。
warning 警告 深刻度はerror>warning>noteの順。
note 注意 深刻度はerror>warning>noteの順。
parameter 引数
argument 引数
semi-protect 半保護 protect(保護)の弱い版。
invalid 不正な invalid name→不正な名前 形式が違ったりする場合に使われます。
incorrect 誤った incorrect passward→誤ったパスワード 正解があってそれとは違う場合に使われます。
merge 統合 merge revisions→版の統合
perform 実行
Diff/Differnces 差分 revision diff→版差分
custom CSS/JavaScript カスタムCSS/JavaScript
archive 保存版 削除された版を保存しておく場所のことです。
timestamp タイムスタンプ revision with the timestamp→そのタイムスタンプをもつ版  「時刻印」という訳語もありますが、「タイムスタンプ」のほうがより多くの人にわかりやすいと考えられています。
history 履歴 page's histrogy→ページ履歴
contribution 投稿記録 user's contribution→利用者の投稿記録 投稿「履歴」と間違えないようにしてください。
action 操作 delete action→削除操作
subpage 下位ページ subcategory(下位カテゴリ)と同様です。
minor edit 細部の編集
change 変更 contribute(投稿)やedit(編集)と混同しないようにしてください。
range block 範囲ブロック 「広域ブロック」などは使用しないでください。
optional 省略可能 add a comment (optional) → コメントを付記する(省略可能) 「任意」(arbitrary) と混同しないようにしてください。

ArticleFeedback

単語対応表
原語(英語) 日本語 備考
feedback フィードバック 機能に対する意見などのこと。
rate
rating
評価する
評価
記事に対する意見などのこと。

Code Review

単語対応表
原語(英語)(en) 日本語(ja) 例(example) 備考(note)
follow-up (revision) 追補(版)
associate 関連付け(る)
strike 取り消し 取り消し線を引くこと。
revison リビジョン MediaWikiページの「版」とは違うので注意。
commit コミット commit a changes→変更をコミット 専門用語。

Flagged Revisions

単語対応表
原語(英語)(en) 日本語(ja) 例(example) 備考(note)
review 査読

Oversight (RevisionDeleteなど本体機能の一部を含む)

OversightやRevisionDelete機能に関係する訳語については、現在のところ確固たる指針はありませんが、以下のように統一されています。

後の管理効率や、誤解による誤訳を防ぐためにも、機能から類推せず、英単語と日本語が一対一になるよう割り当ててください。

単語対応表
原語(英語)(en) 日本語(ja) 例(example) 備考(note)
delete 削除 delete a revision→版を削除
undelete 復帰 undelete a revision→版を復帰
remove 除去 remove a log entry→記録項目を除去
add 追加 この機能でremoveの反対として使われることはあまりない?
hide 隠す hide a log entry→記録項目を隠す 「秘匿する」「隠蔽する」は他の単語が割り当てられているので注意。
unhide 現す unhide a username→利用者名を公開 hide(隠す)の対義語で、隠していたものを戻すという意味で使われる。
show 表示 show source ソースを表示
hide 非表示 hide minor edits→細部の編集を非表示 show(表示)の対義語として使われる場合。
suppress 隠蔽 suppress date→データを隠蔽 管理者にも見えないようにする時に使われているよう?
restore 復元 resore revision→版を復元
oversight 秘匿
秘匿者
Oversight拡張機能は本体に取り込まれ、現在translatewiki.netは対応していませんが、一部のメッセージでhideと同じ意味合いで使われていることがあります。
visible/invisible 閲覧可能/閲覧不可能 visible revision→閲覧可能な版
visibility 閲覧レベル change visibility→閲覧レベルを変更 隠す項目の多さのこと。
Revision Delete 版指定削除 版を指定して、その版の一部を削除すること。履歴にその版が存在したことを残すかどうかは選択できる。原語からして表記ゆれがある。
Selective Delete 特定版削除 版を指定して、以後の全版を履歴から削除すること。履歴からその版の存在が消える。

Wikimedia Messages

権限グループの翻訳方針は以下のようになっています、

原語が、動詞erの場合
「(動詞を名詞化したもの)者」として、「なんとか権限保持者」とはしません(例:Editor→×編集権限保持者、○編集者)。
sysop
特別例外として「管理者」とします。
それ以外の場合
元の名称をカタカナ化したもの。

記号

読点&句読点、疑問符&感嘆符

「、」と「。」、「?」と「!」(全角)を利用してください。

引用符

""や''には、「」や『』が対応しますが、具体的にどうすべきかは特に決まっていません。

括弧の半角全角

Portal talk:Ja/古い議論#括弧の全角/半角もご覧下さい。

メッセージ中で使う括弧について、全角か半角のどちらを使うべきか強制するような規則は定めていません。ただし、「語句や単文のメッセージを囲むのには半角、複数の文で構成され日本語の文章としてまとまったものには全角」という使い分けの基準が広く受け入れられており、これに従うことが推奨されます。

迷う場合は全角括弧にしておくと良い?

コロン

全角コロン「:」を使用し、:は避けてください。 ただし場合によっては:が使われることもあります。

アルファベットと数字

半角を使用してください。

スラッシュ

"show/hide"のようにスラッシュで区切られているものは、日本語でもそのまま同じ記号で区切って「表示/非表示」とされています。

場合によっては、「と」や「か」にされていることもあります。

区切り記号

  • カタカナ用語の連続は、基本的に間に何も表示する必要はありません(例:wiki software→×ウィキ・ソフトウェア、○ウィキソフトウェア)
    • 区切り記号をどうするかは一長一短なため、入れない方で統一されています。
  • アルファベットや数字の単語の前後に半角スペースを入れないでください(例:×データを XML で取得→○データをXMLで取得)。
    • 入れるも入れないも一長一短のため、入れない方で統一されています。
  • 引数$2が日付、$1が時間で、"$1 at $2"というメッセージがある場合、ほとんどの場合「$2$1」と連続しておくのが最適です。場合によっては「$2の$1」としても良いでしょう。

PLURAL、GENDERについて

基本的には使用する必要はありません。

ただし、例えば引数$1が"{{PLURAL:$1|user|users}}"などと使われていて、$1がない場合、単に「利用者」とすると、エラーになります(引数が使われていない)。この場合、「{{PLURAL:$1|利用者}}」として回避することができます。GENDERについても同様です。

補足
以前は、PLURALやGENDERの数が間違っているとエラーになっていましたが、現在その機能は日本語では無効になっているため、それらを使う必要はありません。

助言

大抵の場合に有効でこれに従うと良いことがらです。

  • you(所有格なども含む)を「あなた」と訳さないようにすることで、翻訳くささを排除し、自然な日本語にすることができます。
    • 日本語は、主語を省略しても問題のない場合がほとんどなので、youを全く訳さないこともできます。
    • もしくは、「自身」や「自分」、場合によってはyouが何なのかによって「送信者」「利用者」などに置き換えることもできます。
  • メッセージ先頭が動詞(かつ、1文で構成されているメッセージ)の場合で、どのように使われるか分からない場合、その動詞を名詞扱いしておくと無難です(例:Edit a page→×ページを編集する、○ページの編集)
  • 名詞が連続して見づらくなる場合、適当な間隔で「の」を入れたり、漢字・カタカナ・ひらがなを入れ替えると読みやすくなることがあります(例:高負荷構文解析関数引数→高負荷な構文解析関数の引数、カテゴリ内検索機能ページ一覧→カテゴリ内を検索する機能のページ一覧)

最後に

翻訳は大胆に!新しいものでも既存のものでもどんどん変更しましょう! まずい変更の場合は誰かが修正します。その修正が受け入れがたかった場合は、トークページなどで連絡をとって話しあってください(変更を強行しないように)。